韓国版モーツァルト!雑感、良い席は公演の印象を良くする
モーツァルト!が見たくて訪韓したのか、訪韓のタイミングがちょうど公演中だっただけなのか、エアやホテルやチケットをそれぞれ手配していたので、もはやわからくなってしまったが、とにかく楽しい公演でした。
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宝塚ばりの銀橋が!
既に千秋楽を迎え、私が絶賛してももう見られないのが遅きに失する感満載ではありますが、これまで韓流にまったくひっかからなかった私が(なにせヅカオンリー)、さすがに落ちそうになったヴォルフガングはキュヒョン氏(SUPER JUNIOR)。
SUPER JUNIORもよく知らないんですよね。このキャストの回を選んだのもたまたま滞在中に最も良席を選んだだけ。韓国ドラマも一切みないし、韓国旅行はこれで8回目ですが、食と買い物とエステ的な目的しかないので、ロケ地めぐりとかスターの何とかとか、全然わからない。
しかし、韓国ミュージカルは日本のミュージカル界、とりわけ宝塚とは切っても切れない浅からぬ間柄。宝塚のお家芸とも言えるエリザベートは宝塚でも東宝でも韓国でも散々再演してリーヴァイ氏をもうけさせているし、今回こうして韓国版モーツァルト!の演出を小池先生が務めている。
おまけに、韓国のミュージカル俳優・女優たちはポテンシャルが強烈に高い。舞台に立つということに貪欲に食らいついている。歌や声量や存在感は絶大で、「オレが一番感」を全員が吹かせている(から宝塚ってみんな優しいなぁと思ってしまう)。
会場は世宗文化会館大劇場 。光化門駅が最寄りです。周りに米国大使館や警察署?があって、そのあたりは警備が厳重ですが、劇場周辺はのどかな感じ。ちなみに、大使館寄りのサムゲタン屋では警察官が10人ぐらいでサムゲタンを召し上がっておられました。
この劇場、すごいのが宝塚ばりの銀橋があるのです。
そして、私は3列目ドセンターの神席をゲットできたのです。
チケットはインターパークで自ら手配
この会場でなぜ銀橋があるのかは、こちらの記事の後半に詳細が書かれています。
このインタビュー、極めて興味深いです。
で、通常はオケピが最も客席に近く、その奥に舞台があるようなのですが、オケピをぐるっと取り囲むように銀橋的なものがあって、出演者はそのへりギリギリまでやってきてくれるのです。
そこでキュヒョン氏が光彩を放っていたわけです。
私は、彼がタッキーに見えて仕方がなかった(笑)。かわいらしいヴォルフガングですね。小池先生は悩める芸術家と評していますが、私はいたずらっ子のような印象の方が強かったです。
そして、彼はアイドルグループとは思えない声量で、どれもちゃんと歌っていたと思いました。どんな感想か、って感じですが、実は私この演目を日本で見ていないのです。
すいませんがどうも東宝系のミュージカルは見る気になれないのです。
さて、ハングルもわからないし、内心ストーリーはまったく理解しないまま観劇していました。でも問題ありません。キャストの皆さんは過剰なほど感情表現が豊かなので、妄想と想像を膨らませて大体自分なりのストーリーを心に描くことができました。
結論、この演目は主役の力量に非常に依存しているということ。
ほかのキャスト、そんなに存在感は強くないですね?ヴォルフガングが魅力的に歌えればそれでいい演目だと思った。
それで神席からの銀橋タッキーガン見で十分満足なのです。
彼、かわいいよ(二度目)。それだけでなくとっても上手だよ(何様)。
あとは楽曲がやはり素晴しいですよね。いい楽曲はどんな言語でもいいということ。そしてテンポが良い(最近の私こればっかり)ので眠くならないのでよし。
レオポルト(父)役のイ・ジョンヨル氏は片岡愛之助氏にしかみえなくて、私たちは「タッキーとラブリンは親子」とずっと話していた。
パンフレットが10,000ウォン?だったかで売っていたので、買えばよかった。CDも買えばよかった。なんで今回こんなに抑制していたのか。
別キャストでも見たかったな。