宙組 Shakespeare/HOT EYES!! 雑感
今年2本目の本公演鑑賞。昨年の夏の本公演以来の宙組です。
なんて楽しく実況している場合ではありません。
あのエトワールはなんだ。 なぜ男役が3人でエトワール風を装っているんだ。
あのロケットはなんだ。 どうしてひとりだけしかも真ん中が妙なパンツの衣装なんだ。
メインストリーム以下の人たちのもっさり感はなんだ。
いい感じの組だと思っていたのに・・・?
王家に捧ぐ歌では大変良い感じの組だと思ったのに、調和も突き抜けた感じもない。何だか妙な感じが漂っていた。
本は結構いいと思ったんだけどな。
そこまでシェイクスピアに造詣が深くない身にとっては大変ポップなあしらいで、軽やかで、破綻がない程度にさらっていた感じがしたのにな。
でも、最後の夫婦愛の芝居もシェイクスピア作品を持ってきて欲しかった。
(シェイクスピアにそんな作品ないよなぁ)
なぜにここで生田センセイオリジナルよ。なぜに女王に夫婦の痴話喧嘩を見せてしまうのよ。
最後リチャードが時の人となって解説するのは、狂言回しとするなら全体、無理なら冒頭でも解説して欲しい。これだけ悪目立ちしてしまう。
エリザベス女王の貫禄が半端ないだけに、まわりの人たち(主にトップコンビ)の軽やかさ、いや軽さが目立つ。
しかし、長身は正義だ。
長身の組カラーは存続されているのですね。どれだけ歌が下手でも芝居がいまいちでも、長身で立派な立ち居振る舞いだともうそれだけで素晴らしい。
とくにまあさまはやはりスタイルが素晴らしい。ショーでの素足でのダンスはよかったなぁ。素足でも股下の長さが変わらないことがわかりました。
しかし、表情が乏しいのが気になる。全体的に爽やかで軽やかなのが、芝居では逆に出てしまって全然神妙さとか悔しさとか苦悩の表情が見られない。
これでトート閣下をするのですか。死の帝王を?
でも、ショーのフォッ!は蘭寿さんを彷彿として嬉しくなりました。
みりおんは、トップ様だというのにダルマ燕尾で軽やかに踊っていて大変目の保養になりました。細い!美しい!トップ娘はこうでないといけないですよね?
アダルトロケットが見れたからって、ヤングロケットの真ん中だけ違う衣装が良いわけではありませんけどね?
衣装は同じで違う羽とかにしてもいいですよね?
それでみりおんですが、お歌は何だかどうしたのでしょう、王家より劣化している気がしてなりません。
これでエリザを?蘭はなさんバージョンですか?
どうもみりおんは、ショーのぶりぶりといい(冒頭のチャーミングアイ!のくだり)蘭はなさんに見えて仕方がない・・・。
みりおんあんなに可愛いのにエリザの先行画像が何だか残念な感じになっている。
そういうわけで、トップコンビのハーモニーは合っておらず、不協和音で不完全燃焼です(私が)。
あっきーはだいもんと同じ香りがする
ところで、前々から私はあっきーが好きです。
いつからかというと、蘭寿さんのRising!からです。
今回のショーでは、笑顔のつくり方がだいもんっぽくで俄然オペラでロックオンでした。
表情が乏し気味の組子の中では顔芸に秀でていて良いです。好きです。長身も映えています。
あっきールドルフは見てみたい!
いやルキーニはヒゲ的にもマカゼさんだろう。
フランツは専科から召喚すべき。みつる氏なんてどうでしょう。
芝居でのマカゼさんのソロよかったなぁ。その直後のまあさまとのデュエットもかっこよかったなぁ。みりおんとの不協和音よりよっぽどハモっていましたよ。
マカゼさんは星時代よりも男らしくなったように見えますが、いかがなものでしょう。
そんなマカゼさんの影に隠れて、サウサンプトンとエセックスがやたらいちゃいちゃしていたのも大変気になりましたが・・・。この2人、確かにかわいいけどメインストリームにいるとは思えない。
やっぱりけいこお姉さんの貫禄に終始してしまいます。肖像画のようなエリザベス女王。貫禄のある佇まい、そしてラッツ&スター・・・この振れ幅って一体。
ダイスケセンセイは歌謡曲がお好きですが、今回の選曲は何だかとってもイマイチ、まったく宝塚にあっていない選曲とあしらい。けいこおねえさんか鈴木雅之かという声量が聞けて大変楽しめたのですが、そのほかのひとたちのノリが合っていない。
あのマーシーのキレッキレの振りがラッツ&スターといっても過言ではないのに、際立っているめ組のナンバーであの振りがなぜない。
黒塗りであの振りをしたらダイスケセンセイを見直したのに!
(お前はいくつだ)
そんなわけでもうそろそろ千秋楽なので、雑感をとめどなく綴りました。
今の全組のトップの並びは少し頼りがいがないなぁと思いつつ。