ミニマリストを目指すヅカオタの修行の日々

ヅカオタがミニマリストになるべく奮闘する毎日をつづります

GOLDEN JAZZ 雑感 宝塚っぽいっていうか、ディズニーのパレードみたい

月組のGOLDEN JAZZ雑感です。初っ端からいきなり客席降りあり、目の前でマギー様が歌ったり踊ったりカード?配ったり、度肝を抜かれました。ちゃぴの全力民族舞踊がすごい。宝塚のレビューというより、ディズニーのパレードみたいな感じ。

ところどころディズニーのダンサーに見える

グランドカーニバルその名の通り、男役の真髄を見せるというより、わいわいキラキラしたショーでした。

まず初めのトランプの柄ような衣装。これが完全にディズニーのダンサーが来てそうなふわふわ感と柄で、うーん、ここは舞浜か?なんて疑問を吹き飛ばす客席降り。よく考えてるなーいなばせんせーと思っていたら、トランプさんたちがわさーと客席の後ろまで。

私たち、目の前が通路の席だったんです。通路は極めて出演者が通りやすいところではあるけど、まさかこんな至近距離で誰かが来るはずないよなー。とたかをくくっていたら、まさかまさかのマギー様が通路に躍り込んできた!

目の前の超超至近距離でマギー様が歌って踊っている!

よりによってマギー様が!

同じ列の人に何か配ってる(カード?)。かなりの時間目の前にいらっしゃいました。

凝視、というか心臓鷲掴みにされて微動だにできない。顔濃い!おまけにで、でかい!

そんな風にかき乱して出演者のみなさんは舞台へと戻っていきました。このナンバーは愉快で口ずさみたくなるよう。客席降りする人たちはマイクがオフにされているのか、マギー様の肉声も拝聴できました。うふふ。

専科であるマギー様の月組感、やっぱり健在なのはどうなのでしょう。

次はセロ弾きのゴーシュ、ではなくチェロを引きずったり回したり弄んだりするたまきち。このケープみたいなマントを脱いだら、銀行員みたいな色のベストでもりりしく着こなしているのはさすが。チェロの音と弾く振りが合っていないのはご愛嬌、ティンカーベルみたいな女子に囲まれて色男の本領発揮といったところか。そう、この娘役「雨粒」たちのたまきちを見つめる軽やかな目線とか、音に合わせて体を揺らすところが、ポップで今風でディズニーっぽくてね・・・絡みつくような「ヅカっぽさ」がないのです。

 

ジャズという楽曲の良さは疑いようがないけど

続いて第4場、やっと神の歌が聴けました。おまけに副組長の歌がかっこよくて、さすがです。大人っぽくて好きなシーンです。ナンバーはタイトルにあるジャズにだんだん近づいてきました。

雰囲気は変わってカチャ扮するウエスタンボーイとクラブの黒服マギー様とすったもんだの末、マギー様の英語の掛け声(発音よくてずるい)とともにまさお様のシーンシーンシーンシーン!ああきたまさお節、私は待っていたまさお節を。輝いています。ちゃぴが銀橋で歌い歩くんだけど、ちょっと乗れてない感じ。ジャズはお好きではないのだろうか。

さて、この次にまさおが歌うのは私が好きな「HOW HIGH THE MOON」。日本人が歌うものではやわらかい声質のLove JAZZ TVというコンピレアルバムの小林桂バージョンが好きなのですが、まさおが歌うと英語もまさお語に聞こえるから本当にすごい。いや、あのですね、こんな偉大なナンバーを歌ってしまうのがすごい。ジャズって音感とか音域とか色々達者な人が即興で歌うってやつですよね?やりきってしまったもん勝ちですね。まさおさん、舞台よりもはつらつとしていて、弾けた感じのほうがお好きみたい。このナンバーはマギー様が巻き取って終了。

余談ながら、このコンピレアルバムにはシング・シング・シングも入っています。久しぶりに聞いちゃった。

 

ちゃぴの2番手ばりの活躍ってばもう

さて、このショーの裏の真骨頂といえば、ジャズとうたっておいて物議を醸しそうなアフリカンダンスでは。あーさがかわいいのはさておき、ちゃぴの踊り狂いっぷりがすごかった。女王君臨。ひとしきり踊った後、白いジャケットを着るんですよね、アフリカンダンスチームが。なんでかなーと今パンフの解説を読んだら、アフリカのリズムがジャズに発展と書いてある。きっとジャケット着た時がジャズに変化したタイミングだったんですね。

まさおはしらーっとしてるし、89期は番手下がったし、たまきちはこれからの人だし、どう見てもちゃぴのたたずまいとはつらつさはただの娘役のトップには留まらないものがありますね。

何てったって、今回はフィナーレが黒燕尾でないし、まさおだけ赤スーツ。ここでは大階段を最大限使ったフォーメーションが見たいのに、この公演に限らずちまっと終わってしまうことが多いのが残念。

エトワールはマギー様。マギー様が好きなので全く問題ないのですが、エトワールは組子がやるべきだとは思います。

 

今回のショーはストーリーが明快でストレスなく本当に楽しかったです。特にちゃぴが生き生きとして見えるのが何よりです。次の旦那さんは誰なんだろうな。

黒燕尾をはじめとする正統派の宝塚っぽさが少なかったことだけ残念でした。

ただ、ショーの出来栄えとは別に、月組のショーの温度の低さは、どうも違和感を覚えました。花組の蘭寿さんやだいもんやそれこそゆずかれーくんを見てしびれていた身には、ショーで自らをアピールする底力が感じられなかったというか・・・

釣られている感じがないのです。血沸き肉躍る感じがない!

ロケットもねぇちえ様サヨナラ公演の星組の時なんか目力みんなすごかったし、この中からどれだけのショースターが出るのだろうとわくわくしたものです。

よっぽど雪のせしこさんの方が自己アピ上手で釣るのが堂に入っている。

月組の男役、骨抜きにされていなければいいのですが。

私はたまきちに今以上に釣りまくってくれるようになることを期待します。

というわけで、やっぱりMr Swingの方か好みかな。あ、これも植田×稲葉だったのね。